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日本精神科病院協会 精神医学会(大阪)に参加してきました。

平成24年10月9、10日に大阪で行われた、日本精神科病院協会 精神医学会(大阪)に参加してきました。

1日目

現地(大阪)に到着。明日から学会発表。
緊張でいっぱいです。
写真は大阪ビル群です。

2日目

当日初陣を飾るのは、臨床心理室の大島さんです。
緊張しながらも、無事に発表を終えました。練習の成果は出たのでしょうか。

表題:心理教育グループと“当事者感覚”について

臨床心理士:大島史子

私は、『心理教育グループと“当事者感覚”について』という内容で口頭発表を行いました。
現在、臨床心理室では、統合失調症と診断を受けた方たちのための心理教育プログラムに携わっています。このプログラムは、少人数のグループ制で、病気についての理解を深め、その方らしい病気との付き合い方を考えることを一つのテーマとしています。今回研究で取り上げた“当事者感覚”とは、“自分自身が自分の人生の当事者である”という感覚を指します。精神疾患に限らず、どのような病気でも、病名を告げられ、すぐに「はい、そうですか」と納得できる方はそう多くはないでしょう。ましてや、病気に対する偏見の目が伴えば、戸惑いや困惑は当然であり、時にはその辛さから、自分が病気とは認めたくない気持ちが生じることもあります。当院の心理教育プログラムでは、参加された方一人ひとりの思いや体験の共有を通じて、その辛さや不安に真摯に向き合い、その方自身が“自分の人生の当事者”として、主体的に治療に向き合えるようサポートをしています。今回の発表では、当院でのこうした取り組みとそのプロセスについて発表をしてまいりました。
同発表会場では、他院の心理教育の取り組みに関する研究発表も多く、この領域が依然注目を集める分野であることを再確認できました。今回の学びを活かし、今後もよりよいプログラムの提供ができるよう邁進したいと考えております。

3日目

表題:急性期治療病棟における退院準備期に実施するプログラムの試み

精神保健福祉士:雨谷康弘

急性期治療病棟にて実施している「退院後の生活を考える」ことを目的としたプログラムの発表をしてきました。当プログラムは、自身の希望や不安に気づくことができること、今までの生活を振り返り、言葉にすることで他メンバーと共有を図り、退院後の望む生活に患者様自ら気づいていけることを目標に実施しています。週1回40分間のフリートークで、入院4週経過し、主治医より外出外泊の許可が出た患者様を対象としています。
グループの中で希望や不安を語ることで「自分一人じゃなかった」と感じたり、勇気づけられたりすることがメンバーの発言からも感じられます。共感する、される体験は自信になり、不安がありつつも、現実に向き合い、退院後の生活を考えることにつながっていくものと考えています。他病院の方から多職種からなるプログラムの構造をどう構築したのかと質問をいただき、チームアプローチ等への関心が強いこと、当院の取り組みが外部からみればモデルにもなりえることを感じました。
今回、学術大会という大きな場で発表する貴重な機会をいただき、この経験を今後の患者様との関わりや病棟プログラムをより良いものにするために活かしていきたいと思います。



今回の学会発表を通して、他の病院の取り組みも学ぶ事ができました。
このような機会を経験できる場は少なく、非常に貴重な経験となりました。
院外でのこの経験を活かし、日々の業務に役立てていきたいです。













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