医師・採用

専攻医インタビュー

医師を目指した・精神科医を選んだきっかけは?

月田玲央先生私は茨城県の県西で生まれ育ったのですが、小学生の頃の職場体験で地元の市民病院に行った際、茨城県全体で医師が少ないという事を知りました。特に地元の県西や県北のほうは医師不足が顕著であったため、地元で役に立ちたいという思いから医師を目指すようになりました。
大学時代にたくさんの診療科を学ぶ中で、一人ひとりの人生に寄り添えるような医師になりたいと考えるようになり、退院後も長期間患者さんをフォローできる診療科に興味を持つようになりました。腎臓内科や糖尿病内科など慢性期の内科疾患を取り扱う診療科も考えましたが、他施設や行政との連携など、より広い視野が求められる精神科医を目指すようになりました。

数ある精神科病院の中から「栗田病院」を選んだ理由は?

大学の時は少し離れてしまいましたが、ゆくゆくは地元に戻りたいと考えていたため、専攻医研修からは関東圏か地元の茨城県でと考えていました。栗田病院の他に大学病院や県立病院、県外では埼玉の病院の説明も受けましたが、その中でも栗田病院は熱心に説明してくれて、地域性もあり症例数も多く、たくさんの経験が積めるだろうと考えました。あとは、給与も大事です。茨城県のプログラムの中では高い方だと思いました。研修医時代はバイトで補うなんていうのはよくある話ですが、しっかりとした給与をいただけるので、研修に集中できる環境であると感じました。

現在の仕事内容を教えて下さい。

専攻医2年目に入ってからは、外来診療日が週に2日、新患担当と入院担当もそれぞれ週に2枠と、担当する仕事も増えてきました。このほか、連携病院での研修もあるので、なかなか充実した日々を送っています。

患者さんやスタッフとの関わりで意識していること、大変なこと

認知症や統合失調症など比較的多くの症例がある疾患については、自身の経験から対応できるようになりましたが、特殊な疾患や身体合併症など、複雑な病態の時は手探り状態で診療が進むので、とても難しさを感じています。そんな時は、上級医や指導医の先生方に相談し、助言をいただくようにしています。経験豊富な先生も多く丁寧にフォローしてくださるので、頼りがいのある先生ばかりです。
他にも、コメディカルスタッフの皆さんとしっかりコミュニケーションをとるようにしています。どの診療科にも言えることですが、特に精神科の診療は医師だけで完結できるものでないと強く感じています。患者さんに接する機会の多いコメディカルスタッフの皆さんは、細かい変化をよく見てくれています。
チーム医療での連携は難しいこともたくさんありますが、うまく調整ができて、患者さんの体調と社会機能が快復し、社会生活に無事戻れた時にやりがいを感じます。

患者さんとの印象に残るエピソードがあれば教えて下さい。

アルコール使用障害の方で入院を契機に自身が担当となった患者さんのことをよく覚えています。長期のアルコール依存により身体に大きなダメージが蓄積していたのですが、入院中にアルコールの離脱予防や疾病教育を行い、なんとか生活の立て直しを図ることができました。退院後に通所できる作業所やデイケアも調整し、以降も外来にてフォローを続けています。
入院中の薬物療法もそうですが、それ以外の心理検査や治療プログラム、退院後の他施設との関わり、一人の患者様に対し、院内外問わずたくさんのスタッフが関わる、これがチーム医療だと実感しました。

栗田病院の魅力は?

連携機関の大学病院で研修を受けていてもよく話が出るのですが、栗田病院はコメディカルスタッフが充実していますね。特に精神保健福祉士さんは各病棟に数名ずつ配置され、入院や退院の調整が密にできるのは大きな魅力だと思います。
あとは仕事のメリハリがしっかりしているところです。地域で信頼されている病院なので、たくさんの患者さんで日々忙しいですが、昼間はしっかりと働き経験を積み、勤務後やお休みの日は、友達と出掛けたり、趣味のハイキングや山登りなどリフレッシュもできています。

今後の目標を教えて下さい。

専攻医としてまずはたくさんの経験を積み、第一段階としては専門指定医の資格取得が目標でしょうか。その後は、興味のある分野に挑戦していきたいです。
現状では、大きく二つの分野で迷っているのですが、その一つが老年精神医学です。日本の人口ボリュームからみても高齢化率はどんどん進み、認知症の患者さんは増えていくでしょう。社会的な必要度合いも非常に高く、治療に関しても介護など広い視野で支援ができるので、非常に興味のある分野です。
まったく別のベクトルではありますが、もう一つは働く人のメンタルヘルスです。法人内のクリニックでも、リワークデイケアやストレスチェックサービスも提供しており、地域のニーズも非常に高まっています。
今後、栗田病院グループひいては茨城県の精神科医療で需要のある分野に携わっていきたいと考えています。

これから専攻医を目指す先生へメッセージ

精神科は専門医や指定医をとるための症例がとても大事です。研修先の病院によっては、症例に偏りがあり経験不足なんていうことも多々あります。栗田病院は県立病院や大学病院との連携も多いので、研修期間中に必要な症例を数多く経験できると思います。
上級医や指導医の先生方はもちろん、コメディカルスタッフも非常に熱心で活気のある病院です。
ぜひ栗田病院で精神科専門医を目指しましょう。

 

プロフィール

月田玲央先生月田 玲央 先生
出身大学:愛知医科大学医学部
入職年度:2022年度
出身地:茨城県

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