看護師・採用

看護師の一週間

急性期病棟・加藤由果子
「新しく入る人たちの目標になれるよう、これからも頑張りたい!」

月曜日
看護師としての根っこは、人と接するのが好きなこと。

看護師としての一週間の始まりは、患者様についての情報収集から。看護師間の申し送り、患者様の検温が終わると、本格的に実務に。清潔ケアなどを始めとした様々なケア、そのケアを通して患者様と交わすコミュニケーション、昼食時の食事介助・見守り、などなど。病棟勤務の看護師として、患者のみなさんと、ふれあいの時間を持ち、深い関わりが持てることは、本当に嬉しい。私が望み、求めていた仕事が、ここにはある。

私はもともと、人と接することが大好き。看護の学校を卒業し、最初に勤務した病院では外科病棟で、手術前後の患者様のケアを担当したが、それぞれの方との関われる時間が少なく「もっと話せる時間があれば、心の部分もケアできるのに」との悩み・迷いをいつも感じていた。だから栗田病院に転職してからの、今の仕事は、本当に楽しいし、やりがいがある。今週も、患者様にとって「その人がその人らしくあるための看護」を実践できるように頑張ろう!

火曜日
子どもの時から持っていた「人の役に立ちたい」の想い。

今日の午前中は、作業療法の時間。ビーズアクセサリーの手工芸や、カラオケなど、(“多くの”削除)多様なプログラムがある(“のだ”削除)が、本日は人気のある運動系の卓球。「加藤さんもやろうよ」と声をかけられたら、私も患者様と一緒にラケットを握る。楽しそうに取り組んでいるだろうか? 体調が良さそうだな、と、各患者様の表情や言動などを注意深く見守ることは忘れない。だから、積極的にプレーに興じない患者さんがいる場合は、こちらから「○○さんも、卓球やろうよ」と声かけを行なうようにしている。以前、ある患者様が作業療法でつくったアクセサリーをプレゼントしてくれたことがあった。とても嬉しかった。私は勤務中、そのアクセサリーをいつも身につけている。その時、先輩看護師に「宝物だね」と言われた。私は「はい、宝物です」と答えた。

午後は入浴介助。「さっぱりした。気持ちよかったよ」と言葉をかけられるのは、やはり嬉しい。言葉にしない患者様も、その表情でどんな気持ちかは、こちらにも伝わってくる。この仕事をしていて良かったと思える瞬間が、本当にたくさんある。小さいころ、父親が病気だったことをきっかけに、将来は看護師になりたい、そう漠然と思っていた。進路を決める年代になり「役に立つ仕事がしたい。誰かを助ける職業に就きたい」と、改めて看護師の道を進むことを決意した。その初心を、私はいつまでも忘れずにいたい。

水曜日
人間的成長の促進、専門知識が得られる充実の研修制度。

栗田病院では研修の機会が充実している。毎月開催される『石川先生研修』もその一つ。私はこの研修がとても好きで、入社以来、ほとんど参加させてもらっている。石川先生が一方的に話す講習ではなく、何かしらのテーマを投げかけ、みんなで話し合うディスカッションスタイルの研修なのだ。医療の専門的な知識を得るためというよりも、人間としての成長を促す内容といっていい。病院内でほとんど話したことのない人と接点が持てるのも、私が楽しいと感じる理由だ。病院での仕事に関する部分だけでなく、私にとって、実は子育てのヒントになることも多い。これからもずっと『石川先生研修』に参加し続けていきたい。

他に最近では、鈴木先生が行なう、うつについての勉強会に参加させていただいた。漠然と考えていたうつの新しい知識を多く得られることができ、非常に有意義な時間だった。私はまだまだ学ばなければならないことがたくさんある。もっともっと勉強しなければ、と姿勢に身が引き締まるのも、栗田病院の研修制度があってこそ。そんな風に感じる。

木曜日
病院のみんなが共有し、患者様の退院へ向けて進める雰囲気。

ある患者様への今後のケアについて、他部署の先輩と話し合い、多くのアドバイスをいただいた。どうしたらいいだろうと感じていたもやもやが、おかげですっきりした。栗田病院は、スタッフ同士が連携を取れる、実に風通しの良い環境だ。各部署ごとに意見が違うなどの閉鎖的なところが全くない。だから、たとえ部署が違う方にも、気軽に相談ができるのだ。全体が同じ方向を向いて、患者さんの退院に進んで行ける。豊富な研修の機会で、あらゆる立場の職員同士がひんぱんに顔を合わせ、コミュニケーションが取れていることも、基盤になっているのだとも感じる。ギシギシしてない雰囲気の良い職場。こういう病院は、正直とても珍しいと思う。

午後、ある患者様が退院していった。看護師として、いろいろ喜びを感じることはあるけれど、やはりこの時が最も嬉しい。看護する側として具体的なやりがいはたくさんある。患者様から声をかけてもらうこと。快方に向かっているのを感じられること。意志の疎通が取れた時。その集大成ということになるのかな。患者様が笑顔で退院できる瞬間が、何よりも嬉しく思える。

金曜日
安心して入院生活を送ってもらうための重要なコミュニケーション。

いつもより表情が冴えない患者様がいたので声をかける。今後について考えていたら不安になってしまったのだという。話をじっくり聞いているうちに、明るい気持ちになってくれたので良かった。患者様が入院してから数日が経つと、こちらもその人の表情から、ちょっとした心理的な変化がわかるようになる。そういったサインを決して見逃さず、患者様の身に立った支援を続けたい。また、患者様本人と深く関わる上で、そのご家族との接点も重要。私たち医療側が気づかない些細な変化も、ご家族が気づくことが多々あるからだ。面会に来てくださったご家族とは、毎回お話をして、その日はどのような様子だったか、どう感じたかをしっかりと聞くことにしている。

コミュニケーションで気をつけているのは、患者様に不快な思いをさせないということ。症状を回復させるためとはいえ、ふだんと違う閉鎖病棟での入院生活は、やはりナーバスにもなっているだろうし、ストレスも感じてしまうはずだから。患者様が少しでも過ごしやすい状況で入院生活を送れるように、その人の良いところを見越して、丁寧に接することは、心がけとして常に忘れずにいたい。

土曜日
リフレッシュできる、家族と過ごす大切な休日。

私は土曜と日曜にお休みを頂戴している。入社前の面接の際、子育てしている点を伝えたところ、入念に配慮してくださり、勤務体制も夜勤が入らないよう日勤のみにしていただいた。栗田病院では、個々の生活スタイルを理解してくれる。以前の病院に勤務していた時には、子どもが熱を出しても、後ろ髪を引かれる思いで勤務に望んだこともあった。だから今の勤務体制は本当にありがたい。

共に過ごす時間が増えたことで、子どもは言葉にしないけれど、表情で「ママと一緒にいられて嬉しい。休みの日に遊べて楽しい」と感じてくれているのがわかる。夫は「前の職場の時は、表情に余裕がないことが多かったよ。今はすごく表情が良くなった」と言ってくれている。

私は休日、家にずっといることができない性質なので(笑)、ほとんどは家族と出かけている。最近ではバーベキューで、家族との楽しい時間を過ごしたし、子どもとは近いうちに「プールに行こう!」と約束をした。オンとオフとがしっかり使い分けられているので、良いリフレッシュができたいるんだと思う。だから病院では、存分に患者様と向き合うことに没頭できる。栗田病院と家族には、本当に感謝している。

日曜日
変化し続ける精神医療に対応し、成長していきたい。

今日は夫が仕事で休みが重ならなかったため、子どもと公園に出かけ、散策を楽しんだ。子どもが遊具で遊んでいる嬉しそうな表情を眺めていると、日ごろの疲れも吹き飛んでいく。ただし疲れといっても、それはとても心地良い、充実した疲れだ。栗田病院に勤め始めて3年目。覚え、学ばなければいけないことは、まだまだたくさんある。でも、この病院なら私はもっともっと成長していけるという確信も持っている。

精神科の医療は日進月歩の世界。勤務してからの短い間でも、新しい試みを随時取り入れ、状況の変化に対応している。例えば、患者様本人を交えて1週間振り返るミーティングや、患者様同士が気軽に話し合える環境づくりを行なうこと。他にもたくさんの試みを、栗田病院では率先して行なっている。この素晴らしく恵まれた環境で、私はこれからも頑張っていきたいと、心から思う。「今日の晩ご飯は何にしようか?」。子どもの手を握り、私は家へと向かう。エネルギーの源、家族との時間という支えを手に入れた私の充実した一週間が、明日からまた始まっていく。

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