有朋会が約束する3つの「人材たいせつ」

先輩からのメッセージ

2012年入社 看護師 野上奈津子(水戸医療センター附属桜の郷看護学校)
認知症疾患治療病棟 勤務

Q1:院内ではどのような活動を行っていますか?

私は、認知症によって在宅や施設での生活が困難な方々が入院しているマロン病棟(認知症治療病棟)で勤務している看護師です。

病棟では、医師をはじめ看護師、介護士、作業療法士、精神保健福祉士と様々な職種が連携をとりあっています。様々な職種がいる中で、看護師として身体的な看護や処置はもちろんの事、精神的なケアや認知症という病気によって引き起こされる様々な症状に対するケアも行っています。その症状をアセスメントし、適切な対応をスタッフ間で話し合って一人一人と関わるようにしています。また、家族が抱える不安や悩みを聞くことで家族への精神的なケアも行っています。

Q2:患者様と関わる上で心がけていること

認知症患者様はそれぞれ自分の世界観を持っています。患者様の生きている世界を大切にするという事を一番に心がけています。患者様は常に不安と闘っています。そして何より、認知症患者様は感情が鋭敏だと聞きます。私がイライラしていたり表情が硬かったりすると患者様にもその感情が伝わり、患者様もイライラや不快感をもってしまい落ち着かなくなります。そのため、私はその患者様の世界観を理解し、接するときは自分の心を穏やかにしてコミュニケーションを図るようにしています。

また、患者様のほとんどが60歳以上の高齢者の方です。人生の大先輩であり、生活歴の長い経験豊かな患者様がほとんどなので、敬意をもって関わっていくことも心がけています。

Q3:将来の目標は?

私は看護師4年目で認知症圏の看護を学びたいと決意し、栗田病院に入職しました。入職して1年、業務や役割などは理解してきましたが、看護師としての経験はまだ浅いと感じています。また、認知症という疾患についての知識もまだ浅く、基礎や知識を増やしていきたいと考えています。

次に認知症看護と並行に老年期看護の充実化を図っていきたいと考えています。認知症患者様のほとんどが老年期に属しています。加齢に伴い様々な身体機能の低下を起こし、認知症の症状+肺炎や骨折などの合併症を併発してしまうことがあります。合併症を発生させないための『予防』の部分も看護師としての役割だと考えています。受け持ちの患者様について、今後は入院直後から退院後の方向性を考えていけるよう自らカンファレンスを実施、ケアを提供し、多職種・多部署での連携を図って積極的に動いていきたいです。

 


 

 

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