有朋会が約束する3つの「人材たいせつ」

先輩からのメッセージ

2010年入社 作業療法士 高橋功樹(国際医療福祉大学)
訪問リハビリテーション 勤務

Q1:法人・部署での役割や活動を教えてください

私は作業療法士として栗田病院に入社し、今年で6年目になります。入職から5年間は病棟勤務でしたが、今年4月から訪問リハビリテーションに異動となりました。
訪問リハビリテーションでは、利用者様の実際の生活の場にお伺いして、地域生活の継続や日常生活の自立、社会参加の向上を目的とした関わりを行なっています。
私の役割は、作業療法士として生活訓練や身体的なリハビリといった職種としての役割もありますが、一番は「ストレングス」の考え方を大事にしながら、利用者様の自己実現を支援する事、また、その視点を部署内に反映させていく事だと思っています。
ストレングスモデルとは、その人が本来持っている「強さ・能力・可能性」に着目して、それを引き出して活用していくという考え方です。支援や治療と聞くとどうしても問題点や病気に目を向けがちですが、健康な部分や強み、今できていることに目を向けるほうが、より利用者様が主体的で、その方らしい生活が送れると思うのです。せっかく自分の家や地域で暮らせているのなら、利用者様主体で自分の望む生活を送る事にこそ意味があると考えています。

Q2:業務で意識している事

広い視点を持って利用者様の全体像をきちんと評価するという事を意識しています。
以前に病棟勤務だったこともあり、入院中に関わった利用者様に再び訪問看護で関わることもあるのですが、これまで気付けなかった利用者様の新たな一面を数多く見る事が出来ています。入院治療が大事な治療過程の一つであることはもちろんですが、自分が入院中に見ていたのは本当に利用者様の生活や人生のごく一部分であったと改めて実感しています。
医療的な視点を持ちつつ、利用者様一人ひとりの生活スタイルや価値観、人生にまで視点を広げる事で、利用者様の可能性を見失うことのないより良い支援が提供できればと思っています。

Q3:これからの目標

利用者様の本来の姿を一番間近で見る事ができ、目標や困っていることに対してその生活の場でタイムリーに介入できることは訪問看護で働くことの強みだと思います。そして、生活の中での活動や作業の全てを介入の手段として使える作業療法士にとっても、訪問看護はとても働きがいのある環境です。
しかしながら、訪問看護という限られた時間や枠の中で提供できる支援には限界があり、他のサービスと組み合わせる事で包括的な支援が可能であると感じています。訪問に伺って得られた情報をこれまで以上に法人や地域の関係機関と共有することで、利用者様の自己実現の一助になれればと思っています。

 

 


 

 

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