有朋会が約束する3つの「人材たいせつ」

先輩からのメッセージ

2013年入社 精神保健福祉士 磯前里香(国際医療福祉大学)
外来リハビリテーション 勤務

Q1:部署での役割や業務を教えてください

精神保健福祉士として入職し4年目になります。
配属となった外来リハビリテーション(精神科デイケア)では、20代〜30代の方を対象としたグループを受け持ち、現在は就労支援に力を入れています。就労支援のプログラムでは、仕事に就くための第一歩として『ジョブトレーニング』を行っています。「どんな仕事に就きたいか」、「いま自分がどんな状況なのか」、そういった就労する上で考える基礎的な部分を整理して、自分を見つめ直す場となっています。他にもKJ法※①を用いながらグループワークを行う『KJ会社』プログラムや、外来リハビリテーション内で作成した手芸作品の販売などを行っています。利用者様の就労に対する想いやエネルギーはとても大きなものがあると感じています。「体力がない」、「生活リズムが崩れている」など課題の多い方もいますが、本人が頑張りたいと希望する限り、できるだけ力になりたいと思っています。
就労支援以外では、余暇的なプログラムの一つとして当院主催のソフトボール大会も担当しています。近隣の病院や施設が集まって行われるので、他事業所の方と関係性を築くことのできるよい機会となっています。精神障害を持つ方への支援は、地域の協力や理解が不可欠です。こういったイベントを通して情報交換や共有が行えればと思っています。
こころの教室という治療グループにも参加しています。これは、統合失調症の患者様を対象に自ら病気に向き合い、病気を理解することを目的とした心理教育を行うグループです。医師や看護師、薬剤師、臨床心理士など様々な職種から話を聞いたり、DVDを見たり、病識のない方や病気への理解を深めてほしい方に行っています。
月に一回の頻度で行われる精神保健福祉士の勉強会は、とてもよい刺激となっています。情報共有の場であったり、ケース検討したり、どんなテーマで話し合いを行うか計画を立てたりしています。現在栗田病院には多くの精神保健福祉士がいますが、全員集まる機会はあまりないので、業務についての悩みや心配事も話せる大事な時間です。

Q2:患者様との関わりについて教えてください

利用者様の目標を明確にする事ですね。本人がどのような想いで外来リハビリテーションに通っているか、きちんと確認しながら関わっていきたいです。難しいと感じる事もたくさんあります。時には本人にとってつらい事も話さなくてはなりません。利用者様への理解が足りず、想いを受けきる事ができない事もありました。そんな時に意識している事は定期的な声掛けです。悩んでいる事はないか、つらい事はないか、話を聞いて一緒に悩む事も必要だと思います。これは学生の頃から意識している事で、経験が少なくできる事も限られていたので、とにかく一人ひとりと話をする事を大切にしてきました。誰かに必要とされていると感じる事はすごく幸せな事です。声を掛けて積極的にコミュニケーションを取る事で、その人の持っている想いや力を引き出せるような関わりをしていきたいです。そういった関わりを続けた事で、利用者様から「いつも気にかけてくれてありがとう」と言ってもらえた事もありました。一緒に悩み、考え、利用者様の目標が達成できた時はやっぱりうれしいです。

Q3:これからの目標を教えてください

外来リハビリテーションという部署は、様々な職種で構成されています。一人の利用者様に対してもたくさんの専門的な視点で支援する事ができるので、とてもよい環境です。職種による特殊性を活かしながら最善な支援ができればと思います。
その人にとって必要な事はなにか、自分の意見を言えるようにしたいです。精神保健福祉士としてできる事、福祉の視点であったり、利用者様の想いを引き出すプロとして利用者様の想いを代弁できる存在でありたいと思います。
人との繋がりを大切にしたいですね。利用者様はもちろん、そのご家族様や関係機関との関わり、人との連絡を密にコミュニケーションを取っていきたいです。もっともっと視野を広げて外来リハビリテーションだけで完結してしまうのではなく幅広く活躍していきたいです。

 

 


 

 

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